PPDA 解説:サッカーのプレッシングは実際にどう測られているのか

よくある質問

PPDA を一文で言うと?
PPDA は Passes Per Defensive Action の略です。自チームがピッチの攻撃的な 60%(相手から見た守備的な 60%)のゾーンで守備アクション(タックル、インターセプト、チャレンジ)を起こすまでに、相手に許したパスの本数を指します。数字が小さいほど、チームが早く寄せて強くプレッシングしていることになります。
PPDA は低ければ低いほど良いのですか?
いいえ。低い PPDA はプレッシングの強度が高いという意味であり、プレッシングが効いているという意味ではありません。積極的に寄せて、ボールを失って、それでも見た目には美しい PPDA が並ぶことはあります。プレッシング効率とは、低い PPDA と、それが実際に生み出すもの(良い場所でのボール奪取、相手の組み立て破壊、抑え込まれた相手 xG)の組み合わせです。
PPDA は実際どう計算されるのですか?
ピッチの守備的 60%(自陣の終結三分の一を除いた、相手側の 2/3)で始まる相手の成功パスを数え、同じゾーン内の自チームの守備アクション(タックル、インターセプト、ファウル、チャレンジ)を数え、パスを守備アクションで割ります。守備アクション 1 回あたりのパスが少ないほど PPDA は低く、プレッシングは積極的です。プロバイダーによってゾーンの切り方が微妙に違うため、プロバイダー横断の比較は 1〜2 ポイントほどブレることがあります。
Tactiq は試合分析で PPDA をそのまま使っていますか?
PPDA や関連するプレッシング指標は、直近の試合におけるチームの戦術的フォームと働き方の像づくりに貢献しています。他のシグナルと並んで、分析が平易な言葉で提示する基礎パフォーマンスの読み取りの一部です。プレッシングシグナルが他の観測要素とどう結び付いているかは、分析の内部にとどめてあります。
PPDA とハイプレス成功率の違いは?
PPDA は「どれだけ頻繁に寄せるか」を測ります。成功率は「そのプレッシングが実際に攻撃に転じられるボール奪取を生んだか」を問います。PPDA が低く(積極的)、成功率が低いチームは、目的のないプレッシングをしていることになります。PPDA が低く、成功率が高いチームは、目的のあるプレッシングをしていることになります。効率の文脈なしに PPDA だけを読むと、チャンスにつながらない強度を褒めてしまいかねません。
PPDA はなぜリーグによってこれほど違うのですか?
戦術文化が違うからです。イングランドはハイプレスに踏み込むチームが多く、プレミアリーグの平均 PPDA は、歴史的にイタリアのセリエ A より低い傾向があります。同じ PPDA でも、xG や結果レベルに与える含意はそれぞれの文脈で異なります。リーグをまたいだ比較は、生の数字ではなくリーグ平均に対する百分位や z スコアで行うほうが、ずっと意味が安定します。